おじいちゃんのバイク禁止令
- 2017/5/4
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投稿者情報
年齢:27歳
性別:男性
職業:フリーライター
住所:栃木県真岡市
体験談
ある晩、亡くなったおじいちゃんが、枕元で、自分の名前を呼んでいました。 それより半年ほど前、自分は原付の免許を取りました。 どこに行くにも自転車や徒歩では嫌だったこと。それもありますが、何よりの動機は、自分が抱えている精神疾患による躁鬱病(そううつびょう)でした。
突然ヤル気を起こしては暴走し、疲れてはベッドから起き上がれないような状態になる。その繰り返しの中、暴走していた精神で、自分は取り立ての免許を持ってバイクを乗り回していました。 もちろん犯罪的な暴走ではありませんでしたが、その一週間後、事故を起こしました。 スピードの出し過ぎでの自爆事故。血まみれの足を引きずって帰りました。 すると、その事故で悲しんでいた母が、「おじいちゃんが助けてくれたんだよ」と、突然言ってきました。
「この前亡くなったおじいちゃんが、「もうバカ出来ないように、バイクを取り上げるからな。死なないようにしてやったからな」。……って、言ってるんだよ」 その時は、亡くなったばかりのおじいちゃんの名を借りて、自分を収めてくれたように感じました。 しかしその後、自分は「おじいちゃん」の言いつけを守って、2週間のけがの治療を終えた後も、一切バイクに乗りませんでした。今でも乗っていません。 その事故で、家族が団結したのか、家族と自身の努力で様々なことが解決し、穏やかな日常の中で、少しうたたねをしようかと思ってベッドに入った時でした。
「○○っ」「ん? なに?」 声の方へと振り向きながら、当然のように返事をしていた自分がいました。 見えたのは足。昔おじいちゃんがよく履いていた古臭いズボンと靴下。明らかに今の自分の家族の物ではありませんでした。 それがフッと消えていくのを見ながら、「あぁ、弟か……」と再び眠ろうとしたのですが、ドアが開いていなくて、足音も聞こえなかった。そして見えた足と、それが消えた理由……。 冷静になってすぐ下の居間にいた三人の家族に聞きました。
「さっき、自分の部屋に来なかったか?」と。 当然誰も階段を登ってすらおらず、なら、あの声は誰だったのだろう? と思えば思うほど、呼ばれた時の感覚が、一番しっくり来たのです。「あぁ、じいちゃん。心配で来ちゃったんだ」 後日、お墓参りでそのことを報告しに行きました。
「あれからバカはやってないよ。バイクも乗ってないよ。だから心配しないでいいからね。ありがとう、おじいちゃん」 あの事故の時、偶然一人だったこと。対向車も後続車もいなかったこと。なによりその事故がなく、より拍車がかかって暴走していて、更なる事故を起こしたかもしれないこと……。 おじいちゃんはけっこう天然な人でしたが、結構無茶もしてくれていた人です。 きっと何とかして自分を。と思って、向こうからお盆でもないのに降りてきてくれたんだと、今も感謝を思っています。
まとめ
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