幽霊と目が合った!事故物件で過ごした夏休みの怪奇現象

投稿者情報

年齢:34歳
性別:女性
職業:販売業
住所:宮城県仙台市

体験談

私が小学生の時の話です。毎年夏休みにはきまって母方の親戚宅に、約2週間ほど滞在することになっていました。

そこは海のある街で、普段は山に囲まれた田舎町に住んでいる自分にとっては憧れの地でもありました。親戚の家に向かう列車の中から海が見えてくると、それだけで楽しい気分になったのもです。そこには5歳年上の従姉妹がいて、子供ながらにちょっと都会的な雰囲気のする彼女のことがとても大好きでした。その街には従姉妹宅と、祖母宅があったのでこの2軒を行ったりきたりしながら過ごすのが常でした。従姉妹宅は鉄工所を経営していたのですが、その年は自宅兼鉄工所の建て替えのため、いつもと違う従姉妹宅にお邪魔することになったのです。

海水浴や水族館、街にある大きな百貨店で買い物を楽しんだりといつものように夏休みを満喫していましたが、その日は祖母宅ではなく、仮住まいの従姉妹宅に泊まることになりました。従姉妹はとてもやさしい人だったので「いつもと違う家で嫌じゃない?」と聞いてくれました。私はそんなこと全然気にしていなかったので「何か怖いことあったらすぐ言ってね」と言う従姉妹の言葉も全く気にかけることはありませんでした。いつも一緒に従姉妹の部屋で寝るのですが、従姉妹はベッドで私はその下に布団を敷いてもらっていました。

その夜、なぜか目が覚めると部屋の中で何か話し声が聞こえきました。もしかするとその話し声で目が覚めたのかもしれません。「寝てる?もう寝た?」、「寝てる、寝てる」、「きゃははは、ははは」と何人かの子供の声がしています。「え?何だろう?誰だろう?」とあまりよく頭がまわらずにボーっとしていると、天井がドンドン、ドタドタ鳴り始めました。まるで誰かが天井裏で走り回っているようです。静かな部屋に響き渡る音でしたが、私はそのまま寝入ってしまったようでした。

朝起きると夜中の出来事はすっかり忘れていたのですが、従姉妹に「よく眠れた?」と聞かれて、そう言えばみたいな感じで思い出したのです。従姉妹にその声と物音のことを話すと「あ、聞こえてたんだね」と言われました。従姉妹も聞こえていたんだと思い「何の音だったの?」と聞くと「後で教えてあげるね」と言ったままその話題には触れませんでした。その日も従姉妹宅に泊まることになりました。他の親戚も集まり夕方から大人たちは宴会で盛り上がっています。

夏ですから外もまだ明るく、大騒ぎしている大人たちに囲まれながら従姉妹と並んで食事をしていると、窓からひとりの女性がこちらをじっと見つめていることに気がつきました。長い髪をおろした綺麗な女の人だったと記憶しています。窓から見えたのは女性の胸のあたりくらいだったのですが、少し色っぽい感じを受けたのは真っ赤な口紅のせいかもしれません。ずっとこちらの様子を伺うように見つめているのですが、大人たちは誰も気がついていない様子です。

近所の人でも見ているんだろうと思いましたが、考えてみるとあの窓の向こうは確か崖だったはず。仮住まいの家は山の傾斜に建てられた家だったので、リビングから見えるあの窓の外側に立つことは出来ないはずなのです。従姉妹の家に着いてから、私はその窓から見渡せる景色が珍しく気にって眺めていたので間違いまりません。そんな一瞬の思考のあと、私と女性の目が合いました。そして女性がにっこりと笑ったのです。その時従姉妹に「○○ちゃん!(私の名前)」と呼ばれハッとしました。

普段は少しおっとりとしている従姉妹にしては、ちょっとびっくりするほどのきつい呼び方に驚きましたが、女性がいた窓に目を戻すとそこにはもう誰もいませんでした。従姉妹の部屋に戻ると「お父さんやお母さんには見えないみたいだから、○○ちゃんのおばさんにも言わないでね」と言われました。大好きな従姉妹に言わないで欲しいと言われ、私はその約束を忠実に守りました。その夜はベッドで従姉妹と一緒に寝ましたが、やはり子供の声と足音は聞こえました。

いつもならもう少し従姉妹宅にも滞在するのですが、仮住まいで迷惑にならないようにと翌日からは祖母宅で過ごしました。この件に関してあまり多く語らなかった従姉妹ですが、その後はお互い県外で生活するようになったためすっかり疎遠となりました。数年ほど前、親戚の葬儀で従姉妹と何年ぶりかに会い、あの時の話をする機会がありました。従姉妹の話では仮住まいで越してきてから、すぐに不思議な現象は起こっていたそうです。

夜中の子供らしき声や足音、そして私も見た女性のほか、従姉妹の部屋の窓からは男性の姿も見えていたそうです。従姉妹はおばさんにそのことを話したそうですが「気持ち悪いこと言わないで」と一蹴されてしまったと話していました。自宅兼鉄工所の建て直しもあり、当時は毎日のようにおじさんとおばさんの喧嘩が絶えなかったそうで、従姉妹もあまりしつこく言うことが出来なかったそうです。その後、無事に元の家に戻ってからは不思議な現象はなくなったそうですが、後で知った話でどうやらその仮住まいは事故物件だったそうです。

どういった経緯でその事故物件に仮住まいすることになったのかは、まだ子供だったため詳しくは知らないとのことでしたが、当時の家庭内の雰囲気を察して誰にも言うことが出来なかった時に、夏休みにやって来た私にも見えているとわかり「少しホッとした気持ちになっていたんだよ」と笑っていました。従姉妹はそれ以来、不思議な現象にはあっていないようです。私はというと、その夏休みの出来事がきっかけではありませんが、それ以後現在でも不思議な現象にはよくあいます。その後、あの物件がどうなったかは知る由もありませんが、私が幽霊といわれるものをはじめて見た夏休みの出来事でした。

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